私たちにとって『食』とはどんなものでしょうか?生きていく上でなくてはならないもの・・・。でも本来は「楽しいもの」「幸せを感じるもの」であるべきだと私たちは考えます。
現代において核家族化が進み、ライフスタイルも多様化する中で、食生活も様々な課題があげられています。「なかなか家族で一緒に食事ができない」「手の込んだ料理を作る余裕がない」「出来合いのお総菜などになることがある」「和食よりも洋食にかたよりがち」「塩分・油分が多いものになってしまう」・・・など。
園では食育の様々な活動を通して、五感を使って素材や旬を知り、そこに作る人たちの思いや手のぬくもりを感じることができるなど、食に興味や関心を持っていくことを大切にしています。
<給食>
・薄い味つけでうまみを感じる ~ 出汁の風味や素材の味を感じられるように、できるだけ薄い味付けを心がけ、素材の味を感じられるようにしています。
・豆の日、乾物の日 ~ 週に一度、給食の献立の中に豆類や乾物を取り入れています。現代において不足しがちな栄養素を多く含み、いま注目されている食材です。
・旬の食材を知る ~ その時期の旬の野菜や果物をメニューに取り入れたり、旬の野菜の皮むきを子どもたちが体験するなど素材を見たり触れたりする経験をしています。
・配膳活動 ~ 4歳児から、給食の盛り付けを体験しています。自分の食べられる量を加減したり、食材を大事に扱い丁寧によそったり、食具の使い方やマナーを知る機会にもなっています。
<畑の取り組み>
・野菜の栽培や果樹などの収穫体験 ~ 近隣の畑でジャガイモ掘りを経験させてもらっています。また、園庭の小さな畑を使って野菜の種や苗を植えて、子どもたちが毎日水やりしながら大事に育て、畑だけでなく園庭の果樹も自分の手で収穫することで、興味や関心を持っていくことを大切にしています。
<調理体験>
・調理保育 ~ 自分たちで収穫した野菜や旬の食材を使い、食材に触れて、切る・ゆでる・焼くなどの加工する過程を五感を使って体験しながら、調理すること・試食することを楽しみます。
・保存食づくり ~ 子どもたちで時間をかけて食材を加工して、大豆から味噌を作ったり、梅から梅干しを作るなどの取り組みをしています。
・季節や伝統を感じる取り組み ~ 夏には流しそうめん、秋には焼芋・さんまの塩焼き、冬には餅つきなど、季節を感じながら、屋外でみんな一緒に楽しみ、食べてみる経験をしています。
<食育を通した学び>
食べ物の「栄養素四食群」の話や、飲料に含まれる「砂糖の話」。また「朝ごはんを食べることの大切さ」や、「うんちの話」など、食が体と関係していること、体の調子が良く元気でいることの大切さを栄養士と共に子どもたちに伝えています。
下記は、給食や調理保育の一部です。
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